「尿路結石」の原因や症状、治療方法について解説します。 尿路結石という病気の名前は知っていても、具体的な症状や原因をご存じないという方も多いのではないでしょうか。 腹部に痛みを感じたら、尿路に結石ができている可能性があります。 気になる症状を抱えている方は、今回の記事を参考に病院で検査を受けてみてください。
尿路結石とは?原因は何か
「尿路結石」という病気の特徴と、発症する原因についてご紹介します。
尿路結石とは
尿路結石とは、尿路の中に結石ができる病気のことです。 尿路は腎杯・腎盂・膀胱で形成されていますが、尿路のどこかに結石ができると尿路が塞がれ激しい痛みを伴います。 尿路に結石ができると細菌感染を起こすリスクが高まるだけでなく、腎臓への負担が増加することにより腎機能低下にも繋がります。
尿路結石の原因について
尿路結石の原因は、次のようにさまざまに考えられます。
- 尿路での障害
- 細菌感染
- 寝たきりや骨折など
- タンパク質・脂質が多い食生活
- 内分泌異常
- 代謝異常
- 原発性副甲状腺亢進症
尿路結石を発症した方の約半数で「原因不明」と診断されることから、生活習慣や体調管理などで予防することが難しい病気です。 また、原発性副甲状腺亢進症を引き起こしていると、血中カルシウム濃度の増加から結石ができやすくなると言われています。
尿路結石の症状と治療方法
それでは次に、尿路結石の症状と治療方法を解説します。
尿路結石の症状
尿路結石の症状として代表的なものは次のとおりです。
- 激しい痛み
- 腎機能低下
- 血尿
- 頻尿
痛みは脇腹や下腹部で夜間・早朝に発生することが多く、数分おきに強弱をつけながら2~3時間継続します。
尿路結石の一般的な治療方法
尿路に結石ができた場合の一般的な治療方法は次のとおりです。
- 自然治癒
- 薬物療法
- ESWL(体外衝撃波結石破砕術)
- TUL(経尿道的尿管結石除去術)
- PNL(経皮的結石除去術)
結石が小さく症状が軽微な場合は、水をたくさん飲んだり、鎮痛剤を服用したりして尿とともに排出されることを待ちます。 しかし、原因となる結石が大きくなっている場合には、薬物療法とともに「ESWL」「TUL」「PNL」などの手術療法によって結石を粉砕・摘出することが一般的です。
我孫子東邦病院での尿路結石の治療の特徴
「我孫子東邦病院」では、最先端の医療機器を用いて尿路結石の治療を行っています。 どのような治療方法で回復を目指すのか、我孫子東邦病院の治療実績も交えながらご紹介していきます。
主にTUL(経尿道的尿管結石除去術)により治療
我孫子東邦病院の尿路結石治療は、TUL(経尿道的尿管結石除去術)により行っています。 TULとは、内視鏡を用いながらレーザーや空気衝撃波を原因となる結石に照射し、粉砕する治療方法のことです。 粉砕された結石は手術中に取り除くことができるため、即効性があり効果の高い治療方法として、近年はTULによる治療が増加している傾向にあります。 我孫子東邦病院では、2019年度に430ものTUL実績を誇ることから、実績と経験が豊富な病院で治療を受けたいという方から選ばれています。
ESWL(体外衝撃波結石破砕術)にも対応
我孫子東邦病院では、「ESWL(体外衝撃波結石破砕術)」によって結石を粉砕する治療にも対応しています。 ESWLとは、体外から衝撃波を照射することにより、体の組織を傷つけることなく結石のみを粉砕し、体外に自然排出されるよう促す治療方法です。 切開も必要なく、体内の組織を傷つけるリスクも非常に低いことから、体にとって負担の少ない低侵襲治療を行えることが最大のメリットです。 ESWLは尿路の結石に対する治療で最も多く採用されている治療方法であることから、信頼できる治療方法であることもメリットだと言えるでしょう。
我孫子東邦病院 結石破砕センターにて治療
我孫子東邦病院では、「結石粉砕センター」という施設を設置しています。 「結石粉砕センター」とは、尿路結石と腎臓結石に特化した治療施設であり、結石治療で豊富な実績を持つスタッフのみが治療に携わっている専門施設です。 DornieMedTech社が開発した最新型決済粉砕装置「Gemini」を使用し、痛みが少なく効率的な治療方法を提供しています。
尿路結石の原因・症状・治療を知って早めの受診を
腹部に痛みを感じるという方は、尿路結石の原因や症状、治療方法を把握したら、早めに受診するようにしてください。 尿路結石という病気の原因や症状をご存じない方も多いものですが、激しい痛みを伴い、腎機能低下にも繋がる可能性のある危険な病気です。 脇腹や下腹部に気になる症状を感じたら、効果的な治療が行える泌尿器科にて早期回復を目指しましょう。