経尿道的膀胱結石破砕術の必要性を示唆されると、手術内容が気になるはずです。リスクを含め、詳細を理解しておきたいと考えることは当然といえるでしょう。このページでは、経尿道的膀胱結石破砕術の概要と押さえておきたい合併症を解説しています。経尿道的膀胱結石破砕術の理解を深めたい方は、参考にしてください。
経尿道的膀胱結石破砕術は、尿道口から内視鏡を挿入して、膀胱内に存在する結石を破砕する手術です。基本的な手術の流れは以下のようになっています。
1. 下半身麻酔または全身麻酔をかける。
2. 尿道口から膀胱へ内視鏡を挿入する。
3. 膀胱内を観察して結石を確認する。
4. 結石にレーザーを照射するなどして破砕する。
5. 壊れた結石を回収する。
6. 尿道にカテーテルを留置する。
手術に必要な時間は30~120分程度です。術後は翌朝までベッドで安静となります。翌日から食事・歩行とも可能です(体調回復をみつつ開始)。早ければ、術後2日目以降に退院も可能です。
続いて、経尿道的膀胱結石破砕術の必要性と気を付けたい合併症について解説します。
尿道口から内視鏡を挿入するため、できれば経尿道的膀胱結石破砕術を受けたくないと考えている方がいるかもしれません。気持ちはわかりますが、排尿で排泄できない結石を放置していると膀胱の中で大きくなってしまいます。結石は、激しい痛みや尿路感染症、血尿を引き起こす恐れがあります。さまざまなトラブルを引き起こす恐れがあるため、結石を除去する手術が必要なのです。
経尿道的膀胱結石破砕術を受ける場合は、考えられる合併症も押さえておきましょう。以下の合併症を起こす可能性があります。
【手術中に起こる合併症】
・尿道損傷:内視鏡を挿入するときに尿道を傷つけることがあります。
・膀胱損傷:結石を破砕する器具で膀胱壁を傷つけることがあります。
【手術後に起こる合併症】
・血尿:ほぼすべてのケースで見られます。通常は、数日程度で治まります。
・発熱:尿路感染症により発熱することがあります。
以上のほかにも考えられる合併症はあります。経尿道的膀胱結石破砕術を受ける前に、医師から説明を受けておきましょう。
尿道口から内視鏡を挿入し、膀胱内の結石を破砕する手術を経尿道的膀胱結石破砕術といいます。手術内容に不安を感じるかもしれませんが、排尿で排泄できない結石を放っておくと膀胱内で大きくなるため、手術で取り除かなければなりません。手術内容や合併症に不安を感じる方は、信頼性の高い医療機関を選ぶとよいでしょう。
我孫子市では、我孫子東邦病院の泌尿器科が実績豊富です(経尿道的結石砕石術の実績:2019年430症例)。気になる点を相談してみるとよいかもしれません。